ペットロス体験談「愛犬テツとママの物語 旅立ちの時に感じた愛と絆」

ペットロスカウンセラーの川崎恵です。
(詳しいプロフィールはこちらです)

今日は「11年と22日を愛いっぱいに生きたテツの旅立ちの物語」です。安楽死を決断する程に辛い状況だったテツ。それでも、テツが選んだ旅立ちは、大好きなパパとママに「愛と強い絆」をプレゼントするものでした。ママからお寄せいただいた体験談をシェアさせて頂きます。

『テツの百箇日から4日が経ちました。毎日、今まで通りテツに話しかけ、気持ちも少しずつ前向きになってきたと感じていましたが、やっぱりダメ!寂しさと同時に色々な感情が沸き上がります。

テツがご飯を食べなくて叱ったこともあったよな。「叱ってごめんね」「体調が悪かったこと、早く気がついてあげられなくてごめんね」「もっと早く病院へ連れて行ってあげればよかった・・・」後悔と謝罪の気持ちが湧き上がってきます。

テツは生まれつき大腸に疾患があり、水分のコントロールが出来ず、便は11年間下痢(と言うかシャワー)状態、他には股関節、背骨にも疾患があり、きっと10歳まで一緒にいられないかも・・・と想像していました。そんなことを考えるとテツが小さいときからペットロスは始まっていたのかもしれません。

6歳のときに膀胱結石の手術もしましたし・・・でも、そんな疾患があると感じさせないくらい大きく元気に育ってくれて11歳と22日まで頑張ってくれました。

大腸に疾患があったために便漏れなどがあり、テツのお世話は正直大変な時もありましたが、テツとの生活は本当に幸せな11年間でした。 主人と私の子になってくれてありがとう。テツに出会えて本当に良かった。 幸せな月日はあっと言う間に経ってしまうんですね。

テツが11歳になる数か月前からぐっと老化を感じ、歩くのも喜ばなくなりました。そして、テツが亡くなる24日前に右肩上あたりにゴルフボール2個分くらいのシコリがあるのに気が付きました。
小さいときから体に異変があった時に早期発見できるようにテツの体中を撫で回していたのに・・・いつこんなに大きなしこりが?と。ショックでした。

病院へ連れて行った時、先生に「シコリにいつ気がついた?いつから出来てたの?」と聞かれたものの答えられませんでした。先生からは「手術をして切除をするためにも、先ずは血液検査をして手術にテツが耐えられるかを調べてみましょう」と言われました。そして、その結果が腎不全。赤血球が作られていないことがわかり、すぐその場で「気の毒だけど・・・長くはない」と宣告を受けました。

頭の中が真っ白になりました。

嘘でしょ?!嘘でしょ?!
テツが死んじゃうの??!!
いや、テツは大丈夫!
強い子だから絶対元気になる!
元気にしてみせる!

それからは完全手作りごはんにし
良いと言われていることは何でもしました。

しかし・・・私も手を施しましたが
亡くなる数週間前から歩くのも休み休み。
食事も殆ど食べなくなり、見ているのも辛く、テツがいないところで毎日、毎日涙していました。

文章ではテツがどれだけ体調が悪かったのか伝わりにくいと思いますが、安楽死と言うことも視野に入れ、苦渋の決断を迫られていました。

主人と一緒に悩んで悩んで悩んで、考えて考えて考えて… ほんとうに辛くて苦しくて、気がどうにかなりそうでした。テツにとって苦しまずに逝かせてあげられるのは安楽死…なの?それしかないの?と。

それから数日後
二人で覚悟を決め、かかりつけの病院へ行きました。 車で15分のところにある病院までの道のりがこんなにも苦しいものかと、11年間のテツとの想い出が走馬灯のように頭の中をグルグルとまわり、涙が溢れてとまりませんでした。

テツにあえて嬉しかった !
楽しい想い出ありがとう !
私たちの家族になってくれてありがとう!
でも…ごめんね、テツ。
助けてあげられなくてごめんね!
溢れる想いを伝えました。

しかし、病院に着くと休みでした。
私は、その時良かった!と思いました。
月曜日までテツと一緒に居られる時間がのびた!と。

でも、それは私の身勝手な想いです。
テツにとっては更に苦しい時間が延びてしまっただけ…。涙が止まりませんでした。

家に戻り主人は、実家にどうしても行かなければならない用事があり出掛けました。しかし、出掛けてすぐに「主人が戻るまでテツは持たないかも」と変な胸騒ぎを覚え、主人に「テツの為にできるだけ早く帰ってきて!!!」とメッセージを送りました。

主人が戻るまでの間、テツはスポイトでお水と牛乳を少し飲んでくれました。 主人が家に到着する20〜30分くらい前からテツは、主人を呼ぶような切ない声を出し始めました。

私は、ただ・・・
体を撫ぜてあげながら
大丈夫テツ!がんばってテツ!
もう帰ってくるよ!”と何度もくり返しました。

主人が到着した時
テツは頭を少し上げ、主人が帰って来たとわかったという目をしていました。 「間に合った!会えて良かった!」 とホッとしました。

その後、主人がテツを日向ぼっこと、おしっこをさせに外へ抱いて連れていきました。芝生に寝かせると大きい方をもよおし始めましたが自力で出せず、私が手伝ってあげましたがこの時が一番苦しかったかも知れません。この時に気が付いたんですが、肩のシコリが消えていました。

そして、家の中に連れて行き、寝かせると、テツはまるで走っているかのように後ろ足を動かしていました。

私たちはテツの体を撫でながら
頑張れテツ!
愛してるよテツ!
ありがとうテツ!
何度も何度も伝えました。
テツの鼓動が止まるまで・・・

テツは主人を待ってその30分後に天国へ旅立ちました。

亡くなる前夜は、テツと主人と私の3人でリビングで一夜を共にしました。 テツはずっと翌朝まで目を見開いたまま、じっと私を見つめ、たまに頭を上げ主人を見つめていました。まるで私達のことを目に焼き付けているようでした。

私がウトウトすると、ク〜ンク〜ンと悲しそうな声をだし「寝ないでママ、寂しくなるから寝ないで」と言わんばかりで、その度に頭や背中、足や腰をマッサージしてあげると鳴き止み、安心した顔をしていました。

テツは、亡くなる最後の最後まで我慢強く、頑張って立とうとしたり、勇敢でした。頑張りました。本当によく頑張りました。

テツの最期、安楽死を避けることができて本当に良かった。 テツもきっと自宅で私達に看取られたかったんだと思いました。 私達もテツの最期を看取ることが出来て本当に良かったと思っています。

テツと一緒に11年間歩んできた良いことも辛いことも、頭に浮かんでは涙する日々です。でも、テツが主人を待って天国に行った。そこにはテツの「愛」と「絆」を感じるものがあったと思っています。

今後、私自身もテツの愛と絆を信じ、一緒に歩んで行けると確信出来るよう頑張りたいと思います。 テツとの最期のお別れの体験談、 長文で大変申し訳ありませんでした。』

ママ、ありがとうございました。
テツ、頑張りましたね。ママもご主人も頑張られましたね。旅立ちは、悲しいものです。でも、旅立つテツも最後まで愛を届け、そして、見送るママとご主人もその「愛」をしっかりと受け取りましたね。互いの愛を感じあっての旅立ちでしたね。

ママが感じたテツの愛と絆は、決して途切れるものではないと思います。ママが延ばす手の先に、テツはいつでもいてくれます。11年と22日育んだ愛と絆は強く強く結ばれています、これからも永遠に♡

*皆さんのペットちゃんとの物語を体験談にお寄せ下さい。体験談投稿フォームはこちらです。私からお返事もさせて頂きます。

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ペットロスカウンセラー川崎恵

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