ペットロスカウンセラーの川崎恵です。
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最愛のペット達が旅立った後のペットロスは、想像を絶する苦しみを伴います。どうしたって、悲しい。胸を抉られる痛みを感じるものです。
特に、最期の旅立ちが思い描いていた通りにいかないことが多く、「何故・・・」と神も、自身をも呪いたくなるような最期になってしまうことが多いからこそ、救いなんてどこにも見つからないように感じるのですが…
それでも、この苦しみからご自身を救う助けとなるのは、ペットロスの正しい情報を得ることです。
人生でこんなに苦しい経験はない。「自分の両親の死よりも辛い」とまで言われるペットロスです。ならば、その得体のしれないペットロスが、どんな変化を辿るのか知ることは、これから歩む地図を得るようなものです。
どんな道であっても、全く先が見えずに歩くより、地図がある方が心強いですね。心に様々な変化があっても「そう!これも想定通り!」と思えれば、心も軽くなるものです。
今日は「ペットロスが辿る過程」についてお話しますね。
最愛のペット達が旅立った後のペットロス過程は、細かく見ればおひとりおひとり異なりますが、概ね、以下の図のような過程を辿ります。文末に「ペットロス過程を歩む上で大切なこと」を記載しますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
≪ペットロス・心の変化過程≫
余命を宣告され、不安や恐怖、絶望、苛立ちがつのります。獣医師への期待と裏切られ感に苛まれることもあります。しかし、この時期は「別れの準備(覚悟)」を心がする為にとても大切な時期です。◆死
最期の瞬間は、様々な迎え方になります。希望していた最期とは違う形になることが非常に多いです。多かれ少なかれ、死に対しての後悔、罪悪感が生まれます。◆衝撃期
死の直後は心身に備わった防衛反応により、一時的に感覚が麻痺し、亡くなった事実を受け入れることができません。時に、悲しみも感じず、涙も出なくなります。そして、その後にパニックや”死にたい”との希死念慮、号泣、苦悶、不眠、摂食障害など心身に様々な反応が表れます。
*涙が出ないことで「自分は冷たい人間だ」と思う必要はありません。これは防衛反応のひとつです。
◆悲痛期
徐々に悲しみが深くなり、抑うつ、絶望、後悔、罪悪感、怒り、憎しみの感情が現れます。ご自身を責め、周囲を責める、非常に苦しい時期です。ご家族同士であっても、悲しみに温度差を感じ傷つくこともあります。
◆回復期
楽しかったことを思い出し、現実を受け入れはじめます。しかし、その反面、「元気になることは亡きペットへの裏切り」との罪悪感に苛まれることもあります。
◆再生期
亡きペットが残してくれた幸せに気づくことができるようになります。そして、感謝と共に喪失体験を肯定的に振返ることが出来るようになります。
≪ペットロス・とても大切なポイント≫
・思いっきり涙を流すこと
・悲しみを心に溜めないこと
・他者の回復過程を比べないこと
・どんな想いが沸き上がっても否定しないこと
最愛の子が旅立った時、悲しみを心に溜めてしまう傾向にあります。悲しみ、後悔、罪悪感、怒り、憎しみを心にため込むことで重たいペットロスになる可能性もありますので、信頼できる人に想いを伝えて下さいね。
また、ペットロスは悲痛期、回復期を繰り返しながら、再生へと向かいます。前向きに考えられる日もあれば、ガクンと気持ちが落ち込んでしまう日もあります。たとえ、振り出しに戻ってしまったように感じても「そういうもの!」と捉えましょう。
ペットロスは時間の変化と共に、後悔、罪悪感の内容、質も変わってきます。どうしたら良いか分からない時は、いつでも専門家を頼って下さいね。
ペットロスカウンセラー川崎恵
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